【獣害】サルの檻に入るイノシシ
数日前小田原市で92歳の方とイノシシの格闘が報道された矢先、昨夜今年3匹目が罠にかかりました。檻を動かすパワーを持ったこんな個体が民家の目と鼻の先にたくさん生息していることは恐怖です。一体何匹いるのでしょうか…こうやってコツコツと個体数を減らしていくしか方法がないのにこの春また新たな子供たちが誕生すると思われます。
【獣害】戦う農家編
【獣害】 戦う農家編 2019.3.20
丸高農園の畑一体は富士箱根伊豆国立公園の第一種特別指定区域に指定されています。簡単に言うと、畑のすぐ隣がほぼ禁伐の森と言っていいほど人の手を入れることのできない森です(公園指定前から農地として使用していた土地は制限を除外されています)。そこで育まれる生態系は本当に自然豊かで、タヌキやウサギ、多種の野鳥に猛禽類、ムササビまでいます。そして問題なのが我々の敵となってしまうシカ、イノシシ、サル。シカ:樹皮を剥いで木を枯らせてしまう。イノシシ:石垣を崩し園地を荒らし苗木も抜いてしまう。サル:とにかく食べる。数年かけて目指した樹形の枝張りを折って台無しにする。敵に対抗する手段は現状では電気柵による防御に頼っています。しかし万能ではなく電圧管理や補修のための見回りが欠かせません。そしてサルを相手にするのは非常にハードルが高く、電気柵でも防げない場合が多いです。当農園では電気柵メーカー設計の2倍量の線を設置しているのにどこからか侵入されます。サルと知恵比べをしている状況です。サルの賢さには本当に感心するほどで、森の中から声を出さずどこからか見張られていて、こちらが手薄になった時を狙われます。収穫を第二農園で行っていると第三農園が狙われたり、その逆であったり。犬の散歩にでかけている30分でバレンシアオレンジの実が20匹ほどの群れで襲われ全てなくなった時もありました。戦国時代に留守中に城を襲われるような感覚はこのような感覚なのでしょうか・・・防戦一方ですがその他のこちらからの攻める方法は、モンキードックにサル追わせる、箱罠の設置による捕獲、パチンコによる威嚇射撃の3点のみ。最近血気盛んな愛犬リーは追わせると追いすぎる傾向があり追い込みをお休み中です。1晩帰ってこなかった時は安否が心配で寝られなかったです。今日も10匹ほどの子ザルを含んだ群れに塩害を免れた貴重なニューサマー畑を襲撃されました。収穫を控えるニューサマーオレンジを無事守り切ることができるのか、農家の戦いは続きます。